[全選択]→【拡大縮小ツール】
で拡大すると、文字も拡大されてしまいます。
文字のみ選択して【拡大縮小ツール】を使用すれば文字を縮小できますが、
この方法は、選択した文字の中心を基準にして縮小するため、
文字の位置が大幅にずれることがあります。
文字の位置はできるだけそのままに、
文字サイズを一括で修正する手順(※1)をご紹介します。
※1 今回は Illustrator Ver.10 を使用した場合の手順です!
■文字サイズを変更せずに図版を125%拡大■
▼オリジナルの図
▼図版を125%に拡大
・[全選択]→【拡大縮小ツール】→ 125%
▼125%に拡大された図(※2)
※2 現状では図版も文字も一律に125%に拡大されている!
▼文字のみを選択
・【選択】→【オブジェクト】→【テキストオブジェクト】を選択
▼文字の位置を変更せずに縮小
・[テキストを選択した状態]→【オブジェクト】→【変形】→【個別に変形】を選択
▼拡大された文字を元のサイズに修正(※3、※4)
※3 テキストを選択した状態で文字サイズを80%に縮小
(100%÷125%=0.8=80%)
※4 この方法で文字を縮小しても座標位置が大幅にずれる場合は、
【オブジェクト】→【グループ解除】の必要あり!
▼文字以外の修正(※5)
※5 罫線は【テキストオブジェクト】では選択されないため微調整が必要!
▼図版は拡大、文字は原寸
この方法は一見手間がかかりそうですが、
図版と文字を別レイヤーにしなくても作業できますし、
位置をほぼ変えずに下付き文字も修正できます。
修正漏れも防げますので、ぜひお試しください。
記事:イナムラ